山本伸一の相場展望

株価指数の5日移動平均線に注目

[2012.5.18]

今週の株式相場は、大幅調整を余儀なくされた先週の流れから、週明けの月曜日に一旦見直し買いが広がったものの、火曜日に売り直されると、水曜日に一段安。木曜日にはまた買い直されましたが、再び金曜日には大きく売り込まれるなど、結果的には連休明けとなった先週同様に調整色の強い展開となりました。

日経平均株価は、月曜日に8900円台後半で推移したものの、火曜日の終値水準が8900円、水曜日の終値水準も8800円となり、次々に節目をめどに水準を切り下げる動きに。木曜日には反発して4月24日以来の陽線転換を果たしましたが、5日移動平均線を下回る推移が続き、金曜日には一気に8600円台に到達しています。

先週同様に調整色の強い展開となった株式相場ですが、さらなる外部要因の悪化によるリスク退避圧力の高まりが影響しました。ギリシャ新政権樹立の難航で、ユーロ圏からの離脱可能性も浮上するなど、欧州債務懸念の再燃が重しに。スペインの国債利回り上昇や銀行の格下げ、米国でも経済指標が振るわず、1ドル80円割れ、1ユーロも100円まで下落。米株価指数も水準を大きく切り下げてきており、東京市場もリスク退避の売り圧力が波及しています。

今週に入っても、4月末配信の厳選5銘柄市況分析付きレポート「GW前に仕掛ける【空売り戦略】2012」で提供したウエストホールディングス<1407>が目標株価となる10%下落を記録達成するなど、株価下落を追い風とする「空売り戦略」が功を奏していたのではないでしょうか。

ただ、今週で決算発表も一巡。企業業績が出揃うことで、業績の悪いものを売って、業績の良いものに乗り換える「選別物色」の局面に移行しつつあることから、先週配信版では「好業績銘柄に注目」と題していました。

決算発表が一巡した木曜日には、その前営業日前引け後配信の電話会員情報で買い推奨していたコナカ<7494>が1営業日で目標株価を達成。最高益更新見通しの好業績で且つ株価指標面で評価余地のある割安株として物色を集め、年初来高値を更新してきています。

この「決算一巡後の選別物色」に関しては、今週15日配信の厳選5銘柄市況分析付きレポート「アナリストが大抜擢! まだまだ狙える【決算高評価株】」にて想定していた通りの流れに。難地合いのなか、レポート通り好業績銘柄に狙いを絞って、全体調整のなか「買い」で利益を上げられた方も多いのではないでしょうか。

さて、5月以降の相場調整が目立っていますが、大きく水準を切り下げてきただけに、そろそろ反転期待も高まるところ。日経平均株価は5月に入って5日移動平均線を上回る場面がなく、上値抵抗線となっており、この5日移動平均線を奪回すれば、ひとまずは見直し買いを誘うところ。そこで来週は「株価指数の5日移動平均線」に注目してみてください。

なかでも、株価指数とともに大きく水準を切り下げた「売られ過ぎ銘柄」は、株価指数の5日線奪回を機に復調も期待されるところで、株価指数の反転に合わせた「リバウンド戦略」も持ちあわせておきましょう。

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