山本伸一の相場展望

決算発表銘柄に注目

[2012.1.27]

今週の株式相場は、日を追うごとに買い気を強める「活況相場」となった先週の流れを引き継ぎ、月曜日から堅調展開に。水曜日まで買い優勢の流れが続いたあと、木曜日、金曜日と利益確定売りでやや弱含んだことで「週央高」の印象となっています。

日経平均株価は、先週金曜日の浮上から、月曜日から火曜日にかけては8700円台を固める動きに。買い進まれた水曜日には一気に8900円台に乗せる場面もありましたが、値固め意識も高まり、木曜日、金曜日と8800円台を固めました。

外部要因好転とともに「活況相場」となった先週から、今週の始めには短期過熱感や利益確定目的の売りが出たものの、為替相場では1ユーロが100円台に乗せたことや、米国市場の堅調展開などもあり、押し目買い意欲の高さから水曜日まで水準を切り上げています。

ただ、水曜日の海外時間帯まで開催されていた連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に米連邦準備制度理事会(FRB)が声明を発表。政策金利を少なくとも2014年まで異例な低水準で維持する意向を示したことで、米国市場では金融緩和策が好感されたものの、東京市場では米金融緩和長期化観測で対ドルでの円高も長期化するとの見方も出てきており、指数上昇を主導してきた外需関連に利益確定売りが強まる状況に。指数の上値を抑える「週央高」となりました。

さて、前回配信の先週配信版では、今週から第3四半期(4-12月)決算発表が始まり、決算に絡んだ材料に着目した売買が強まってくる局面となることから「決算絡みの材料株に注目」と題していました。

「業績修正や好業績観測、調査機関のレポートなどを手掛かりとした銘柄が賑わいそう」とも見ていましたが、増額のフージャース<8907>、東邦ホールディングス<8129>、ユアテック<1924>、日立国際電気<6756>、目標株価引き上げの太平洋セメント<5233>、決算銘柄の安川電機<6506>、エムスリー<2413>、日本航空電子<6807>などが賑わいを見せています。

また、インドでの業績確認でスズキ<7269>、減額修正もアク抜けとなった日本電産<6594>、日立ハイテクノロジーズ<8036>、日本ユニシス<8056>なども買い直されるなど、まさに決算絡みの材料株の活躍が目立ちました。

来週も決算開示数増加とともに、材料に着目しば売買が集中しそう。そこで「決算発表銘柄に注目」に注目してみてください。

決算銘柄を狙うには、すでに具体的な決算材料の表面化した銘柄を短期視点で手掛ける手法や過去の実績を踏まえて決算期待の高まりやすい銘柄の先回り買いの手法が中心となります。また、取引時間中の決算開示も増えてくることから、決算発表を見極めて瞬時に手掛ける「決算ディーリング」も有効でしょう。

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